家族の会話が弾む、ダイニングテーブルを中心に。
キッチンカウンターに面した半円のテーブルが家族の会話を弾ませてくれそうなO邸。
妻のIさんは「コミュニケーションダイニングというそうです。設計士の方が、初期に提案してくださいました。夫婦二人での団らんはもちろん、可動式なのでカウンターから離せばもっとたくさんの人と一緒にテーブルを囲むことができます。将来的に子供が生まれたらリビング学習にも使えるそうです」と語る。普段の暮らしから、来客や未来の家族のかたちまで、幅広く対応できそうな空間の使い方だ。
もともとデザイン性の高い住宅を希望していたというOさん夫妻。
数多くの内覧会に足を運ぶうち、デザインだけでなく、人体に対する影響に配慮した家づくりをしている点を気に入り、村岡組デザインでの家づくりをスタートさせた。
「これまで、住宅の素材のことまで考えたことはありませんでした。村岡組デザイン主催のセミナーで、長く住む家だからこそ無垢材を中心に自然素材を積極的に使うことの重要性を理解できたので」とOさん。
そんなOさんの趣味はサッカー。
家づくりで重視したのは汚れを室内に持ち込まなくて済むよう、玄関から裏動線でシャワーまで行ける動線だ。
この同線上にパントリー兼クロークを置いたので、買い物など日々の生活でも便利だそうだ。
「暮らしていて嫌なひっかかりがないというか、家がすんなり体になじむような気がするんです。室内の温度差も、湿度も、生活動線も。小さなストレスがないということが、暮らしの大きな快適につながるのだなぁと実感しています」とOさん。
暮らしやすさとは、案外こうした目に見えないところに宿るのかもしれない。