延床面積が約70坪の大きな平屋。
玄関ホールの高い天窓から差し込む柔らかな光に、風合いのある白い漆喰が照らされた空間が訪れる人を出迎える。室内はとても天井が高く、解放感がある。
南向きの大きな窓があるリビングは、ひときわ明るく感じる。「天井が高いと寒いだろうと不安だったのですが、しっかり寒くないように作っていただきました」とKさん。気密性の高さと自然素材を使っていることなど、そのこだわりを知ったKさんは、村岡組デザインに施工を依頼した。
白い塗り壁にはスペイン漆喰が、床の木材は無垢のパイン材が使われている。「吸湿性のことも考えられているし、気密性が高いことで寒くないのはもちろん、外の音が聞こえないのでありがたい」とKさんは教えてくれた。
一軒の平屋の中に、Kさんの寝室、ゲストルーム、予備室がそれぞれ隣接しながらしながらも角部屋になるように配置されており、プライバシーが保たれている。
庭に面したウッドデッキは大きな屋根の庇を利用し、雨が入り込まないよう設計されている。Kさんはウッドデッキ越しの庭を眺めながら「この庭には前の住まいから株を分けてもってきたバラを植えています。いつかここもバラが咲き乱れるお庭にしたいです」と話す。
最後に「一番気に入っている場所は?」と尋ねると、Kさんは「全部です」と満面の笑みを見せてくれた。