Rさん家族の家づくりのテーマは「健康住宅」。
夫妻で鍼灸整骨院を営むRさん家族。仕事柄、普段から食べるものには無農薬の素材を選んだり、子どものおもちゃは木製を選んだりしているというRさんは、「健康」という視点が強かったそうだ。
家づくりに関しても、自然素材で家づくりに取り組んでいるビルダーを探す中、「家は予防医療」、「健康住宅」をコンセプトにした家づくりに取り組んでいるビルダーがあることを知り、それを実践しているビルダーとして村岡組デザインに出会った。
「無垢の木材や漆喰などを採用した家づくりをしているビルダーは他にもありましたが、断熱材の種類や塗料、調理器具や防蟻剤にいたるまで、『健康に良くないものは使わない』という考えが徹底されていることを知ってお願いすることにしました」とRさん。
家づくりでは、「素材や性能に心配はなかった(妻のSさん)ということで、暮らしやすさと好みに集中できたという。なかでも、Sさんのこだわりは家事動線と造作。キッチン付近に水回りを集約して、特に脱衣・お風呂・洗濯・そしてファミリークローゼットを直線で配置。造作洗面台のタイルを選んだり、キッチン収納を考えたりと、「家づくりが楽しかった」と笑顔で振り返った。
R邸は1階が鍼灸整骨院になっているが、「患者さまにも気持ちよく過ごしてほしい(Rさん)」という思いで、住宅と同じ仕様に。肌触りのいい無垢の床、真っ白な壁の漆喰、そして待合室に配置されて薪ストーブの暖かさは患者にも好評だという。
そんなRさん家族の家づくりはまだまだ続いているそうで、「漆喰だと馴染むまでに4、5年かかると聞きます。ちょっとづつ家具を増やしたり、庭に木や花を植えたり、ゆっくりと家づくりを楽しんでいきたいです(Rさん)」と語った。