夏は清々しさ、冬はぬくもりを快適のための哲学をつめこんだ空間
この家に住む一家は、夫婦と息子2人の4人家族。学校で部活動に励むにつれ、その道具類も増え、モノとヒトの関わり方が新築の大きなテーマになった。
玄関ホールに入ると目を引くのは大胆な収納計画。シューズクロークの先にファミリークロークが連なり、さらにL字となって脱衣まで続き、そこにも大容量のファミリークロークが。
徹底して「モノ」の収まりを考えた住まいづくりがなされている。
この収納配置の流れは帰宅後の動線から導かれたもので、玄関やインナーガレージの勝手口から帰宅後は、上着類をクロークに収納し室内着に着替えて汚れものを洗濯カゴにいれる。
この一連の動作がウォークスルーの収納スペースのみで完結することが日々の快適につながった。
「設計にも素材にも気をつけていることは『人が住む』ことに適したものであるかどうか」。LDKは軒の深いデッキを介して庭とつながる。
外との繋がりが得られると同時に、外から守られているという安心感も抱ける空間になっている。