昔ながらの自然素材を使った長く暮らせる家を建てたい。
長女が誕生した2016年の秋、「アパートだと手狭になってきたのと、周りを気にせず子どもたちが遊べる環境をつくりたい」とはじまったNさん家族の家づくり。
「どうせ建てるなら、昔ながらの自然素材を使った長く暮らせる家を建てたい」と、雑誌で自然素材にこだわった家づくりを提案しているビルダーを探し、内覧会などを見学することからはじめたそうだ。
村岡組デザインに決めた理由は、自然素材に加えて、温熱環境はもとより、健康に悪いものは使わない「健康住宅」というコンセプトだったという。
「性能や素材は実例を見た限り申し分なかったで、家づくりのテーマは機能的に暮らせることと趣味の反映でした」とNさん。
玄関からリビングにつなが表動線の他に、家族だけが使う大容量のウォークスルークロークからパントリーを経由してキッチンにつながる裏動線を設け、1階すべてが大きな回遊動線でつながっている。さらに、朝の身支度が混雑しないようにと、脱衣室内の洗面化粧台を設け、それぞれが意識的に小さな回遊動線になっている。
また、回遊動線の中心に位置するキッチンからは、1階すべてが見渡せ、家事をしながら子どもたちを見守れるよう工夫されている。
読書が趣味というNさんの希望を反映したのが書斎。
左右に本棚、正面に机を造作し、中脳の椅子からすべてが手が届く広さに。
「コーヒーや、お酒を飲みながらの読書は格別」とNさんお気に入りの空間だ。
入居から2か月、「キレイな状態を保つために掃除が大変」という夫妻だが、子どもが楽しそうに駆け回っている様子に、「この家を建てて本当に良かった」と満足気だ。